「精力」って、一体なんでしょう? セックスが好きなこと?それとも生殖本能? 精力減退の対策を考える前に、まずは「精力」についてちゃんとした知識が必要ですね。
ここでは、「精力とは、なにか?」ということを考えてみました。
1)精力の定義
精力とは、性能力・生殖能力のことです。つまり、「精力がある」ということは「性能力がある」・「生殖能力がある」ということになります。 「あの人は精力が強い」という事を時々聞きますが、「精力が強い」ということは「生殖能力が他の人と比べて強い・優秀」ということなので、子孫を残すことが重要な自然界において、大変優秀な生物であると言えると思います。
2)性欲ってなに?
「精力」と並んで言われることに「性欲」があります。「性欲」とは、「生殖活動をしたい」という欲求であり、これは子孫を残すことが重要事項である生物として当然あるべきものなのです。 一般的に「性欲が強い」というと、恥ずかしいとか、忌み嫌われるものですが、人間が生物として本来持っている本能に沿った要求であるのです。
つまり、精力とは「生物として子孫を残すためにの生殖能力」であり、性欲とは「その生殖能力を使って子孫を残したいという欲求」ということなのです。
3)精力と年齢の関係
男性の性欲は、睾丸の造精に深く関係し、睾丸から分泌されるホルモンに左右されるといいます。 動物のオスが去勢のため睾丸を摘出すると、性欲が低下するそうです。事実、私の家で飼っている犬は去勢したら、すっかりおとなしくなってしまいました。
また、このホルモンの分泌は思春期の頃が最も多く、年齢を重ねると少なくなるそうです。これが、「年をとると精力が減退する 」という所以なのです。
4)性欲と宗教
多くの宗教では「不適切な性欲は罪」としております。 例えばキリスト教では性欲は7つの大罪(傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲)の一つとされており、また仏教でも108つある煩悩の一つとされています。
しかし、性欲は生物として必要な生殖能力の表れで、これがないと子孫は残せず、人類は破滅してしまいます。
宗教や道徳が説いているのは「分別ある性欲」であり、「性欲」=「悪」といっているのではないと思います。 分別のない性欲、相手やところかまわず発する性欲は動物と同じことであり、性欲をコントロールできてこそ、正しい人間であると、説いていると、私は思います。 |