性交渉をするための十分な勃起が得られない場合や、勃起(ぼっき)を維持できないために性交ができない状態を指します。最近ではED(Erectile Dysfunction)と呼ばれています。日本では約500万人の患者さんがいると推測されています。
原因は何か
生まれつき、まったく勃起したことがない一次性のインポテンツと、一時的には可能であったがその後インポテンツになった二次性のインポテンツに分類されます。 一次性は、二次性徴が発現していない人にみられます。これに対し二次性のものは、20〜40歳では新婚インポテンツなどの精神、心因性(しんいんせい)のものが多いことが知られています。40歳以上では器質性、つまり加齢、慢性疾患(糖尿病、心臓病、動脈硬化、うつ病)、骨盤・膀胱や前立腺、直腸の外傷、手術などにより、勃起に関係する神経や血管が損なわれたことが原因です。 また、頭部・脊髄(せきずい)の病気や外傷によってもインポテンツになることがあります。そのほか、降圧剤、抗うつ薬、抗アンドロゲン薬を服用するとインポテンツになることがあります。
症状の現れ方
はじめは時々勃起しなくなるだけですが、重症になると常時このような状態になります。
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